近年の自動車社会では、交差点における出会い頭事故の多発が大きな問題となっている。その解決策として、自動車同士で通信を行い安全運転を支援するシステムが提案されている。本研究では、安全運転支援システムの一つである車車間通信システムに関する研究を行なっている。
ITS(Intelligent Transport Systems)を始めとして自動車通信の需要は多くなってきている。車載時に良好なアンテナ特性を把握するためには、自動車全体、人体及び大地を考慮した解析が必要である。本研究では自動車搭載アンテナの放射特性に関する研究を行っている。
移動通信のためには小型平面アンテナが用いられる。本研究ではこれらの電気的特性について調べ、更なる小型化、及び性能向上を目指している。
携帯電話機より放射される電磁波の人体に対する影響は詳しくは解明されていない。本研究では携帯電話機による人体暴露の研究を行っている。
移動通信、無線LAN、Bluetooth等の電波技術の発達により室内電波伝播の特性解析が必要となってきている。本研究ではコンピュータシミュレーション技術を用いた室内電波解析に関する研究を行っている。
高周波集積回路では信号伝送に種々のマイクロ波線路が用いられている。本研究ではコンピュータを用いてマイクロ波線路の特性解析に関する研究を行っている。
レーダーシステムにおいてはターゲットである物体のレーダークロスセクション(レーダー断面積)を知る必要がある。本研究ではレーダークロスセクションの解析に関する研究を行っている。
ハイパーサーミア(癌の温熱療法)、電子レンジ、食品乾燥及び殺菌の分野でマイクロ波加熱が用いられている。本研究ではこれらの問題に対する加熱特性に関する研究を行っている。
マルチメディア大容量通信や光コンピュータの基本素子として光回路素子が用いられるようになってきている。本研究では種々の光回路素子の設計に関する研究を行っている。
マルチメディア時代において音場認識に関する研究は重要となってきている。本研究では人体頭部を考慮した音場シミュレーションを行い、DSP(Digital Signal Prossesing)技術を用いた音場認識に関する研究を行っている。
リスニングルームの音場設計にはコンピュータシミュレーション技術を用いた音場解析が行われるようになってきている。本研究では高速大容量コンピュータを用いて3次元室内音場解析を行っている。
低周波騒音の低減のために、アクティブノイズコントロール技術が開発されている。本研究室では音場シミュレーションと信号処理とを統合した新しいシミュレーション法を開発している。
大規模シミュレーションにおいてシングルプロセッサーでは解析に限界があり、複数のプロセッサーを用いた並列計算が行われる。本研究ではMPI(Message Passing Interface)技術を用いた並列計算に関する研究を行っている。